だんぼるーの梱包材ブログ

 食品の包装は、包装容器のみで完結すればそれに越したことはありませんが、容器内の水分や酸素が食品の品質保持を阻害することもあります。そこで活躍してくれるのが、乾燥剤及び脱酸素剤です。これらは食品包装材の中に食品と一緒に入れられる小袋で、乾燥剤は水分を、脱酸素剤は酸素を吸収してくれます。食品の中には水分や酸素で劣化するものもありますから、食品の性質に合わせて使用されています。

 ところで酸素は何故食品にとって天敵なのでしょうか。酸素は空気の20%を占めているありふれた気体ですが、ほぼ全ての動植物、微生物にとって、生きる上で欠かせない物質です。つまり食品を腐らせる微生物にとっても、酸素は必要なのです。食品を腐らせないためには、容器内の酸素を奪って微生物の活動を抑制すればよいことがお分かりになるでしょう。では脱酸素剤はどのような成分から成っているのでしょうか。主な物質は、硫化鉄、アスコルビン酸、カテコールであり、それらが小さな袋に詰められています。袋には微小な穴があいており、その穴から包装容器内の酸素を吸収するのです。

 脱酸素剤の優れた点は、食品に触れることなく機能することです。保存料や食品添加物、放射線照射といった手段に比べて、安全だと言えます。しかも効果の程も優れており、ピーナッツやのり等に用いると、実に200日間保存することが出来たりします。色や香りに変化が現れないのです。対照実験として脱酸素剤を入れなければ、褐色に変色することも報告されています。但し酸素を取り除いたからと言って絶対に腐らないとも限らない点は留意しておく必要があります。

 脱酸素剤は今後も進化する可能性を大いに秘めています。例えば小袋を添えるという方式から、包装材に練り込んで用いる方式に変わる可能性も考えられます。実際、容器内の酸素に加え、容器外の酸素まで吸収できる包装容器が開発されているのです。