だんぼるーの梱包材ブログ

 電子レンジによる加熱でよく起こるのが、容器内部の空気が膨張して破損するというケースです。これを防ぐために、包装容器のメーカーは色々な手立てを講じました。例えば密封せずに蒸気が抜けるような仕組みを施しています。包装に際して敢えて密封しないという選択は、何も電子レンジ対策に限ったことではありません。食品包装の目的の一つは、内容物の安全と鮮度を保つことにあります。内容物が萎れたり、変色したりすると、見た目も風味も悪くなるからです。つまり水分や酸素の侵入を防ぐことが包装材の眼目なのですが、時には敢えて酸素を通過させることもあります。食品は通気性が低いことで変質することもあるからです。

 例えば袋に詰められた漬物が膨張することがあります。これは微生物の分解作用を利用する発酵食品の特性に起因するもので、漬物の原料に含まれる糖や炭水化物が成分変化し、炭酸ガスが発生しているのです。ですから膨張が高じて破裂しないように、漬物を密封することは避けなければなりません。密封すべきでない食品は他にもあります。典型例は生鮮品、つまり野菜や果物です。これらの食品は呼吸しているようなもので、長持ちさせるための環境を整える必要があります。密封してしまえば、空気の適切な構成が得られず、すぐに腐ってしまうのです。

 もちろん密封しなければ、その穴から虫や微生物、有害物質が侵入し得るため、危険性も高まるのですが、最近のあけ方は高度な技術によるもので、プラスチックフィルムに小さな針を通したり、微細な突起物に当てたりして行います。ですから一見して穴を見つけられないくらいのものなので、一般的な流通過程で問題に発展することはあまり考えられません。