だんぼるーの梱包材ブログ
2019年2月2日

卵の包装

 卵を割らずに運ぶために、これまで様々な工夫が施されてきました。例えば、木箱にもみ殻を敷き詰めて、そこに卵を置くのも一つの方法でしたが、木箱は重くて嵩張る上に、小売店が箱から一つ一つ取り出して詰め替える作業が増えてしまい、別の運搬方法が探られました。特に専用容器の開発が急がれたのですが、色々な問題をクリアする必要がありました。例えば、卵は卵殻も含めて可食部と見做されることから、野菜や果物、甲殻類の運搬と同様の注意が求められました。つまり容器と鶏卵との接触部分の衛生基準についての配慮です。これらの注意点を疎かにすることなく試行錯誤が重ねられ、最終的に開発に至ったのが「卵パック」でした。一定の強度を保ちながらも、軽くて薄いという性質をもつ硬質ポリ塩化ビニルを使用したパックがそれです。既に折蓋式トレーが食品業界で一般化していたこともあって、開発後はすぐに受け入れられるようになりました。卵パックは、卵の形状のくぼみが外部の衝撃から卵殻を守るように設計されており、その軽さ、使い勝手の良さから瞬く間に普及しました。卵は洗浄されたものが封入されるため、衛生面の条件もクリアすることが出来ました。

 卵パックはメーカーにとっても消費者にとっても便利である一方、燃焼時に塩素ガスが生じるという環境上の問題が新たに認識されるようになり、一部のメーカーで紙を使ったモールド容器やポリスチレン容器が代用されるようになりました。この種の環境保全の動きは昨今さらに勢いを増しており、ポリエチレンテフタレートも使用されるようになっています。因みに卵パックへの詰め込みはそのほとんどが手作業ではなく、専用のシーラーによってなされています。

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