だんぼるーの梱包材ブログ
2019年4月26日

包装紙

私が、小学1年生の頃のお話です。「ガンがね、全身に転移しているみたいなんだよね・・・。」と、皆の前で話してくれたのは、親戚の伯母さまでした。そんな話を聞いても、全くそんな様子には見えない伯母さまと、家族総出で焼き肉を食べに行た時の事です。伯母さまは、シソの葉をまとめて注文し、お菓子のようにワシャワシャと食べていました。シソの葉が大好きなのという伯母さまの言葉に、私は、本当にシソが大好きなのかと思っていました。その帰りの銀座のショーウィンドウに、可愛いバッグを見つけた私は少しの間、そのショーウィンドウの前に立ち止まっていました。そんな様子を、伯母さまはすかさず見付け、「誕生日のプレゼントにしても良い?」と聞いてくれました。私は、その場で一目惚れしたバッグだったので、首を大きく縦に振り、バッグを誕生日プレゼントとして買ってもらいました。家族総出のお食事会の帰り、そのまま皆で、伯母さまの家に立ち寄る事になりました。私は、おニューのバッグが嬉しくて、陽気に鏡の前で、ファッションモデルごっこをしていると、伯母さまが鏡の傍に来て、この中に欲しい包み紙はある?と綺麗なお菓子の缶を持ってきてくれました。お菓子の缶を開けると、今まで見た事もないようなカラフルな包装紙がたくさん入っていました。「これはね、伯母さんが海外旅行に行った時に、外国の雑貨屋さんで、包装紙を買い集めたものなの。」今まで、日本のデパートなどで包装してもらう包装紙とは、まるで異なる絵柄のものでした。私の目が輝いているのに気づいた伯母さまは、「よかったら、全部お持ちなさい。」と言ってくれました。それから、私は、それらの包装紙を大事にコレクションし、大切な友人への贈り物の梱包材として少しずつ使う事にしました。今でも、その切れ端は、コレクションしています。伯母さまは、その数年後、帰らぬ人となりましたが、私は、キレイな包装紙とシソの葉を見る度に、優しい伯母さまの面影を重ねます。あの楽しかった焼き肉のお食事会でのシソの葉は、実は、伯母さまがガンをやっつける為に食べていたのだと、のちに親戚一同から聞き伝わり、伯母さまの気持ちが、手に取るように分かりました。私が包装紙を集め始めたきっかけの出来事です。

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